ラッキーカラー

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 麻奈美(まなみ)は今日も目を覚ました。今日は休み、快晴だ。とてもいい天気なので、街を歩こうと思った。日頃の忙しい仕事の気晴らしにもなるし、部屋にばかりいると体がなまってしまうだろう。 「はぁ・・・」  麻奈美はため息をついた。今週も大変だったけど、週末の休みでリフレッシュしよう。そして、来週からの仕事を頑張ろう。 「今日は休みか・・・」  麻奈美は即席のみそ汁とご飯を作りながら、朝のニュースを見ていた。今日の東京の様子が映し出される。今日はいろんな所に行ってみようかな? 「今日は街を歩いてみよう」  麻奈美は朝食を食べ始めた。今日は東京のどこに行こう。全く考えていない。だけど、歩いているうちに、見つけられるかもしれない。  やがて、ニュースの最後に、今日の運勢のコーナーになった。麻奈美はかに座だ。今日はどんな運勢だろう。麻奈美はニュースを気にしていた。 「今日の運勢はっと・・・」  かに座の番になった。今日の運勢がテレビに流れている。そして、今日のラッキーカラーは赤だと言っている。 「ラッキーカラーは赤? 今日は着てみようかな?」  今日のラッキーカラーは赤なのか。じゃあ、今日は赤いのを身につけよう。何かあるかな? 朝食を食べ終わった麻奈美は、赤いのを探した。しばらく探していると、赤い長そでを見つけた。今日はこれを着てみよう。何かいいことがあるかもしれないな。 「本当にいい事あるかな?」  麻奈美は外に出た。今日は休みのため、辺りは静かだ。だが、大きな通りに出たら、多くの人が集まっているのかな? もう少し歩いてみよう。  麻奈美は大きな通りを歩いていた。予想通り、大きな通りには多くの人が歩いている。みんな、休みを満喫しているんだろうか? 麻奈美は周りを気にしつつ歩いていた。ぶつかったら大変だ。怒られるかもしれない。 「痛っ・・・」  突然、麻奈美は誰かに踏みつけられた。麻奈美は辺りを見渡した。 「ごめんなさい」  突然、後ろから声が聞こえた。見ると、茶髪の若い男がいる。謝っているのだから、この人が踏みつけたんだろう。素直でいい人っぽいな。 「いえいえ」  麻奈美は素直に許した。謝ったのならそれでいい。若い男は笑みを浮かべた。許してくれて、ほっとしているようだ。 「本当に大丈夫ですか? けっこう痛そうな感じですけど」  若い男は麻奈美を気にしている。どうしたんだろう。麻奈美は首をかしげた。普通なら、ここで去っていくのに。相当心配しているようだ。 「大丈夫ですよ」 「あのー、お詫びですけど、昼食、おごりましょうか?」  突然、何を言い出すんだろう。食事に誘うって、突然どうしたんだろう。誤って踏んで慕っただけで、誘われるなんて。今日はどうしたんだろう。 「い、いいですけど」  麻奈美は誘いに乗った。まさか、踏まれただけでこんな事になるとは。今日の私はどうしたんだろう。だけど、これが恋に発展するかもしれない。 「本当にごめんね。これだけど許して」 「いいよ。気にしないで」  2人は近くの店に行く事にした。麻奈美は戸惑っている。これでいいんだろうか? 「ありがとう」  と、麻奈美は長そでを見た。今日は赤い服を着ている。まさか、ラッキーカラーの服が原因だろうか? 今日の占いを信じてよかったかもしれない。 「まさか、この服が・・・」  そう思いつつ、2人は店に入った。これが恋のきっかけになる事も知らずに。
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