四季と景色

「ばぁちゃん、このあいだ昔みたいにお花見したいって言ってたでしょ。だからプレゼント。いつも少ししか持って来られないから、今日は特別……なんてね！」

「まぁキレイ！　こんなに素敵なプレゼントは初めてだわ！　いつでもお花見が楽しめるなんて夢みたい……ありがとうね！」

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「ばぁちゃん、夏だから次はひまわり。期間が短くてどうなることかと思ったけど、どうにか間に合ったよ！　どうかな。元気を出してって言ってるみたいでしょ」

「えぇ、本当に。これもとってもキレイだわ。鮮やかな黄色、元気が出てくるわ。ありがとう」

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「ばぁちゃん、秋になったから紅葉だよ。花ではないけど秋っぽい方がいいと思って。紅葉狩りを楽しむってことで。どうかな」

「……とてもキレイだわ。私、紅葉もキレイで大好きよ。目を閉じたら、色の移り変わりが描けるよう……いつも私のためにありがとうね……」

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「ばぁちゃん、冬だから雪景色のプレゼントだよ。ちょっと遅くなちゃったけど、間に合ってよかった。あのさ、もうすぐこの枯れ木に花が咲くんだ。だからばあちゃん、もう少し頑張ってよ。本物のお花見しようよ」

「……キレイね、ありがとう。……お花見、素敵ね。行きたいわ……」