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温かい口の中で硬くなった先端を舌でなぞられ、ピアの息が乱れる。
「気持ちいい?」
唇を離した王女に問われ、ピアは消え入りそうな声で「……はい」と答えた。すり合わせたピアの腿の奥から、湿った音が鳴る。
「――また濡れてきた?」
声もなくピアが頷くと、ロゼルタは嬉しそうに体を起こしてピアの脚を左右に開いた。
「ああ、本当ね」
「み、見ないでください……」
「きれいなのに?」
ロゼルタは顔を近づけてぺろりと蜜を舐める。
「あんっ!」
「ピア、脚を閉じないで。王家に真心を尽くす者がここから溢れさせる蜜は……よく知ってるでしょう?」
「は、はい……。直接すり込んでも、お口から摂取されても、しるしの成長を促すことができるというのは分かっています。でも、やっぱり恥ずかしい……。修道院では不浄な場所だと教わりましたし」
「きれいだって」
ロゼルタは言い聞かせるように繰り返し、ピアの敏感な花芽を舌でくすぐる。
「ゃあっ……! あぁ、……あっん」
「ピア……かわいい」
もったいない言葉だとピアは返したかったが、開いた口からは蕩けるような声しか出てこなかった。
「……ねえピア、もう一度しるしを磨き上げるお手伝いをしてくれない?」
熱を帯びた声で頼まれ、ピアが潤んだ目を向けると、ロゼルタの下腹部のしるしは再び首を力強くもたげていた。
「あ……」
ロゼルタの望みを理解して、ピアの体はさらに熱くなる。
腿の奥でしるしを挟み込むようにして蜜を直接すり込む手法はとても効果が高いのだそうだが、ピアにとっては毎回勇気が必要だった。
「お、おかしくなっても……お許しいただけますか?」
きっと今夜も、はしたなく我を忘れてしまうのだろう。
ロゼルタはふっと笑った。
「いっぱいおかしくなっていいから」
昼間とは違う、甘くて低いロゼルタの声音が、ピアの背中を痺れさせる。
「……ん」
しるしのためなのだと自分に言い聞かせ、恥ずかしさをこらえながらピアは脚を大きく開いた。
「ピア……」
――そして、ピアの可愛らしい嬌声と共に、いつものように夜は更けていった。
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