タイトル未定

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ガチャ スマホや鍵などの貴重品が見つからなかったため、 扉を開けて廊下の方を見ると、先ほど聞こえた声の持ち主(先輩)がいた。 「あ、先輩。」 「お、起きた?」 「はい、えと、ここって先輩の部屋ですか?」 「あ、うん、部屋どこだかわかんなかったし。」 「廊下で何してたんです?」 「取り敢えず部屋入ろうか。」 「はい。」 ここは寮制の高校のため、部屋を出ると廊下で、 他の部屋が並んでいる、という構造だ。 「私なんかしました?」 「あー、昨日ね、覚えてない?」 「・・・?いや、覚えてないです。」 「まあそれもそっか、あのね、昨日ここでパーティーしたんだよ。」 「え、、、あ、!」 「ちょっと思い出したかな?」 「はい、少しだけ!」 私は、昨日先輩の部屋で予定が空いていた仲が良い同じ部活の仲間や 卒業した先輩たちを、先輩と私が中心となって呼び、10人程でパーティーを していたことを思い出した。 「良かった、あ、それでここにお酒とか持ってきた先輩がいたらしくて。」 「・・・なんか想像つきました。」 「うん、多分想像通り、そのお酒を間違って飲んじゃったらしいよ。」 「そういうことですかぁ、迷惑かけちゃって申し訳ないです。」 「全然いいよ、二日酔いとかなさそうでよかった。」 「でももう朝ですよね?昨日ベッド取っちゃったみたいですし、、」 「まあソファーも居心地よかったからだいじょぶ。」 「あぁあぁぁほんとごめんなさい、、」 (なんかお詫びしないとかな、) 色々考えたが良い案が無かったため、聞いてみることにした。 「どうお詫びすればいいですか?」 「・・・ん?」 「何か奢ります?」 「いや大丈夫だよ?」 「申し訳ないですしなんかお返ししないと落ち着かないです!」 「じゃ部活を今まで以上に頑張ってくれたら嬉しいよ。」 (いや確かに先輩は部長だけど、!) 「そんな部長らしいこと、っていつも頑張ってますよ!?」 「ってか部長としてじゃなくてですね!?先輩個人として何かないんです?」 「んー、別に、、あ、じゃあ今度二人でお出かけしよ、遊び行こ!」 「えっそんなんでいいんですか?」 「そんなんー?僕はそれでいーの!」 「まあ先輩がいいなら、、じゃ後で日程決めましょ!」 「うん!」 「そろそろ帰りますね。」 「はーい、」 「あ、貴重品とかどこにあるかわかります?」 「あぁ、今持ってくるね。」 (そういや、高校生なのに財布にたいしてお金入ってないのって問題かな?) 貴重品の中に財布も入っていることを思い出し、そんなことを考えたが。 (・・・財布落としても困らないってことでいっか。) 簡単に結論付けて考えることを終わりにした。
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