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カーテンの隙間から、温かい光が差し込んでくる。
小鳥たちのさえずりと、風にそよぐ木の葉の音。心地良い音に耳を傾けながら、あたしは毛布を口元まで引き上げる。
ふと、枕元に置いた小さな時計が目に入って――
「ヤバっ!? もうこんな時間!?」
あたしはバネ仕掛けの人形みたいに、勢いよく布団から飛び出した。
タンスの中身をひっくり返し、髪をささっと手ぐしで整えて、部屋のドアを大きく開け放つ。
父さんから朝の掃除を頼まれてたのに、まさかまさかの大寝坊だ!
早くしないと、お店を開ける時間になっちゃう!
「うひゃあっ!?」
焦って踏み込んだ足が、階段の角を掠めて大滑り。
すごい音を家中に響かせて、何度も背中を角へと打ち付けてしまった。
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