説明

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今日は久しぶりにグラウンドでの練習だ。 森田「いいか!お前は後半の失速が少ない!」 瞬「ええ!?ほんとですか?」 森田「それがお前の才能だッ!」 減速区間! 100m走の疲労時(減速区間)では、足の接地位置がより前方になり、 離地位置が体に近くなります。 それとともに後ろに流れる脚を前へ引き戻す動作が遅れ、 足関節の発揮するパワーが著しく低下する。 膝はやや伸びたまま接地するようになり、 俗に言われる身体が浮いた状態になる。 そのため、100m走において速度低下を防ぐためには、 足首によるパワーの発揮、後ろに流れる脚を前に引き出す ""股関節屈曲筋力の持久性""が重要になる。 森田「だがお前には既にその能力が備わっている!」 瞬「おお!」 森田「だから、お前は後半の失速はほぼ0だ。」 瞬「確かに後半は苦しいんですけど、足が前に行ってくれるんです。」 森田「へぇ?」 「あの!すいません!」 森田「あ?」 「陸上部に入りたくて来ました!」 森田「え?この底辺部に?」 「はい!」 瞬「え、、、、あ」 瞬「足立!?」 足立「よっ^-^d」 森田「あんた、、、給食んとき毎回立つガキか...」 森田「まぁ、いいか。ようこそ!陸上部へ!」 瞬「ようこそ!」 足立「あざぁす!」 足立、、、、サッカー部やめたのかな。 なんでだろう。 森田「んじゃ、瞬。」 瞬「はい?」 森田「100一本。」 足立「101本!?どんだけやんの!?」 瞬「ちがうよ、、、100mを一本ってこと。」 足立「なるほど。」 カチン カチャン 足立「すげぇ、瞬かっこいいよ。」 森田「んじゃ行くぞ!足立!よく見ておけよ?」 足立「は、、、、、はい!」 On your marks ふぅ、、、。 set パァン ふぅぅ、、、。 久しぶりのグラウンドだ。 やっぱり、ターザンのほうが走りやすいなぁ。 ピッ "0:12.53" 瞬「ふぅぁ、、、、やっぱり、、、12.00以下は難しいな。」 森田「足立よ、、、、見たか?」 足立「は、、、はひ、、、。」 森田「わかったことは?」 足立「足が速いです。間違いなく。」 森田「十分だ。」 瞬「やっぱりターザンのほうが走りやすいです!」 森田「"タータン"な?」 森田「よし!足立も行ってみよう!スタブロは、瞬に教えてもらえ。」 足立「はい!」 On your marks 緊張するなぁ。 set パァン ん"っ"、、、、、。 ふぅ、、、。 瞬「え?」 ビュォォォァァァァァンッッ! すごい風だ、、、、足立が消えた!? 瞬「もう40mくらい進んでる、、、、。」 森田「SD早すぎだろ!?」 ピッ "0:16.89" 森田「........」 瞬「.......」 足立「え、、、遅かった感じ?」 森田「おまえSD早いな!!!!」 瞬「すごい!足立どうやったの!?!?」 足立「ほへ?SD?」 SD:スタートダッシュ 森田「こんなすごいのに、お前なんでサッカー部やめたんだよ!?」 瞬「たしかに!!!」 足立「、、、、いじめられていたんです。」 足立「先輩に。」 森田「、、、なるほどな。」 足立「なのでこの話はナシ!」 森田「瞬、足立の走りを解析してみな。」 瞬「足立はSDがすごい早いものの、そのあとがものすごく遅いから スタミナを増やすといいかもね!」 森田「その通り。そして瞬、お前は後半の速度の維持がすごい。」 森田「これがどういう意味か分かるか?」 瞬「、、、、、っ!」 足立「、、、両方の特技を合わせるってことですか?」 森田「足立great!そう!二人の才能を合わせれば、 最強のスプリンターになる!」 瞬「なるほど、、、。」 足立「がんばろ!俺たち友達だもんな!」 瞬「ああ!」 森田「足立はフルスクワット100回! 瞬はSD練習10本いくぞ!」 足立・瞬「はい!」 森田「瞬、、、夏季陸上大会に出る条件を詳しく言うとだな。 体育祭前の総合体育大会陸上選手権で 12.00以下を出さないといけないんだよ。」 瞬「えぇ、、、?」 瞬「でも、、いけますね、、!」 森田「今は12.00以下を目指してファイトォォォ!」 足立「21...22...なんか熱くなってんなぁ。23....24...」 瞬「行きます。」 set パァン スタタタッ くっ、、、、、。 森田「あ、、、、教え忘れたことがあった!!!!」 瞬「、、、、っえ?」 森田「陸上の基礎、、、、SDとフィニッシュを、、、!」 森田「SDは身体が起き上がらないように低い姿勢で前傾させて、 地面をキックしていくんだ。 でも、いくら低い姿勢が良いからといって、 いくらでも前傾したら良いってわけじゃない。 前傾し過ぎるとつまずいたり、地面を上手くキックできずに、 接地で脚が潰れてしまうんだ。 だから、スタートダッシュでの姿勢は、 キックして起き上がろうとする力と、 前へ倒れこむ力を釣り合わせて、 自分のできるギリギリの低い姿勢で前に進んで行くことが重要だ。」 瞬「なるほどー、、、、、。」 森田「意識するのは前傾姿勢だッッ!」 森田「マイケルジャクソンみたいに体を前傾してみろ!」 グラッ 瞬「おっとっと、、、、。」 森田「勝手に足が出ただろ?」 瞬「、、、!」 森田「そういうことだ。」 森田「SD練習再開!1本して休憩ッッ!」 足立「36....あっちもなんか、、大変、、そうだな、、、37...」 森田「set」 パァン ふぅ、、、、。 前傾姿勢!!!! ギリギリまで、、、! 森田「おお!いいんじゃないかぁ?」 瞬「ほんとですか、、!?」 森田「はい!休憩ッッ!」 ----- 足立「え?もう休憩すんのか!?...42...43、、いいなぁ。」 ----- 森田「いいか、、、次はフィニッシュだ。」 森田「陸上競技におけるフィニッシュとは、ゴールの事だ。わかるな? 100mとかで、選手がフィニッシュする時、 上半身をぐっと前に突き出すような動きをするんだが。 陸上競技では、選手の胴体が5㎝幅のフィニッシュラインの手前側 (スタートラインに近い側のふち)に到達した時をフィニッシュと定義する。 ここでいう胴体は、頭・首・腕・脚を除いた部分 「トルソー」の事をいう。 つまりだな、 トルソーがラインを越えて初めてフィニッシュしたってことになる。 上半身をぐっと突き出す動きは、トルソーをフィニッシュラインに近づけて、できるだけ早くゴールと判定してもらうためなんだ。 上手くフィニッシュをするコツとして、 "フィニッシュラインを通過する瞬間に トルソーが足より前にある状態にする"ことが前提だ。 トルソーを意識しすぎると、フィニッシュラインまでまだ距離があるのに 胴体を突き出してしまう事があると思います。 だが、それは足が後ろになるため膝が上がらないだけでなく、 バランスを崩しやすく、むしろ失速してしまう恐れがあります。 足の動きはそのままに、フィニッシュラインを通過する前から 少しずつトルソーを意識するんだ。」 瞬「ほうほう、、、、、。」 カキカキ 森田「何してんだ?瞬。」 瞬「メモしとこうかと、、、、。」 森田「まぁ、経験だからな。」 森田「よし!以上の知識を踏まえてー!100m一本行ってみよう!」 足立「66...瞬ってすげぇな、、、67...68」 森田「いくぞ!」 瞬「ふぅ、、、」 On your marks set パァン SDは前傾姿勢、、、、。 ぎりぎりまで、、、、! よし、、、、ここからは加速に意識を集中、、、、! うぉ、、、減速区間きた、、、、。 でもまだ走れる、、、! うおおぉぉぉぁ! フィニッシュはトルソーを前に!!!! ピッ 森田「素晴らしい!!!!いいぞ!いまのはッッ!」 瞬「ストップウォッチ!!!」 "0:12.04" 瞬「うおおおおおお!!!!」 森田「12秒以下は目の前だ!瞬!」 足立「...98...99......ふぅ、、、100!!!!」 瞬「足立に教えよう!足立ぃぃぃぃ!!!!」 森田「ったく、、、。」 足立「おお!すごいな!」 ピッカーン 瞬「、、、、すごいのはお前の足だ、、、。」 足立「え?」 森田「フルスクワット100回って効果こんなにすごかったのか!?」 瞬「足が完成しきっている、、、!」 森田「眩しすぎるぅぅぁ!」 ----- 森田「...んなわけで。」 森田「今日は終了ッッ!」 瞬「お疲れで~す。」 足立「あ、、お疲れ様でーす。」 --帰り道-- ピッカーン 瞬「それにしてもすごい脚だな。」 足立「そう?」 瞬「足グラグラしてるけど、、、。」 足立「俺ここで!じゃぁな!」 瞬「おう!」 今日は色んな説明が多くて疲れたなー。 お風呂入って寝よ。
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