陸上人生

部活対抗リレー

「以上！10つのチームでお送り致します！！」
「これより！部活対抗リレーを開始しますｯｯ！！！！！」
--陸上部--
瞬「よし、いいか？」
サトシ「こっちのセリフだよ。」
ヒトミ「無理しなくていいからね？」
足立「瞬の決めたことだから、俺は言うことない。」
瞬「アンカーは俺でいい？」
サトシ「ok」
瞬「じゃぁ、練習通りで。」

足立「GO！」
ｻﾞｻﾞｻﾞｧｯ
-----
「さぁ！10チーム位置につきました！」
「今！部活対抗リレーの号砲がなります！」

位置についてー

よーい

ﾊﾟｧｧﾝ

第一走者:サトシ
いつも通りに走ればいい。
帰ってるように、、、、いいや、違うね。
情熱！！！！走ることへの情熱を今ここで爆発させるんだ！！！！
「サトシ君が一気に加速！！！9チームを突き放します！」
あと少し！！！踏ん張れ！！！！！
「そして次のランナーへとバトンが渡されます！！！」

第二走者:足立
へっ、、、、楽勝だぜ。
んで、ヒトミさんは大丈夫だとして、、、瞬がどうかな。
、、、、！！！
「おおっと！？足立君と佐々塚君が並んだぁぁ！！！」
くっ、、！こいつ！
サッカー部の、、、、、！
俺をいじめていた先輩！！！！

佐々塚「おせぇなwwwww」
足立「................っ！」

おせぇのはお前のほうだ、、、、、！
「足立君が佐々塚君を離すが！？食いついています！！！！」
「そして次へとバトンが渡されていきます！」

第三走者:ヒトミ
あたしは諦めていた、県大会も陸上も！
でも！佐藤があの時、、、、勇気をくれたから、、！
あたしはまだ走る！もう諦めない！！！！！
「ヒトミさん！早いが、、！？」
「後ろから来た野球部に越されてしまったぁぁぁ！」
「ここにきて野球部が先頭を走っています！」
へぇ？やるじゃん野球部。
でもね、あたしはもう遅くなんかないのよ、、、、、！！！
努力して"追い越す"！！！！！！！！！！
「野球部金地君が一位を独走しています！」

ふぅ、、、、。
現在の順位は野球部が一位。
二位が陸上部。
三位がバスケ部。
ここで俺が野球部のアンカーを抜けば、、、、、。
く、、、、、脚が重い、、、、！
「さぁ！アンカーへバトンが渡されます！！！！」

アンカー:瞬
ふぅ、、、。
このままいくと、野球部のアンカー（蒲田）
との距離はざっくり5mほどになる。
俺のSDがうまくいけば序盤で抜ける、、、！！
ヒトミ「はい！」

いっけぇぇぇぇぁぁぁぁ！！！！

あと少し、、、、！
あと少し、、、、！
なのに、、、、、、届かない！
なんでなんだよ、、、。
いいや！後ろめたい言葉を発するな、、！
走れ、、！
走れ、、！！！！
足を回せぇぇぇぇぇ！！！！
「さぁぁ！ラストスパートで！？佐藤君と蒲田君が並んだぁあぁ！！」

うおぁぁっぁぁぁ！！！！
瞬「負けねぇぇぇぇ！！！」
蒲田「俺もだぁぁぁぁぁ！」

100m。それは1/100秒を争う繊細な競技。
速さだけを求め、技術と経験を積む。
陸上部として負けられない戦い。

そして一位だったのは、、、、、。

「い、、、、、一位は、、、、、。」
「陸上部だぁぁぁぁぁぁぁっっ！！！！！」
瞬「うおぁぁぁぁぁぁ！！！！」
-----
森田「やるじゃん、、、、。」

足立「よっしゃぁぁぁぁ！」
ヒトミ「さすが、、、！」
サトシ「ほんとに、、、、勝った、、、、。」
--閉会式--
「以上を持ちまして、第50回第一中学校体育祭を閉会します。
皆様お疲れさまでした。次に、得点総合発表です。」
足立「なぁ、俺ら2組一位じゃね？」
瞬「どうだろうね。」

ﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞｯ
「総合評価、、、、第3位は、、、、、、、。」
「4組！！！！！！！」
ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

「続いて第2位は！？」
「1組！！！！」
ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

「そして、、、、第、、、1位は！？！？」
「3組！！！！！」

足立「あぁ、、、、まじかー。」
瞬「でも、、、いいじゃんか。」
足立「、、、、、そうだな！」

僕はこの時に体感した。
"試合に負けて勝負に勝つ"
という言葉を。

負けても悔しくなかった。
"勝負"に勝ったから。
なんなら楽しかったかもしれない。
僕はこの体育祭で気づいたことがある。
それは、"楽しむ"ということ。
なんでも結果だけを求めていちゃだめだ。
結果だけを求めるとつまらなくなる。
だから、、、、楽しむ。
なんでも楽しむことが大切だと、僕は学んだ。
こうして体育祭が終わった。

そして僕は8月11日の夏季陸上大会に向けて
過度じゃないトレーニングを始めた。

現在8月5日
今日も僕は走る。
結果のためじゃない。
楽しむため。
まぁでも、結果も大事だけどね。
結果と楽しさ、これを両立することが大事だと森田さんが言っていた。
結果だけを求めると楽しくないし、楽しすぎても次第に結果が落ちる。
何が言いたいかというと、なんでもやりすぎはよくないということ。
僕は体育祭、総体でそんなことを学んだ。

体育祭を通して、陸上部の部員が増えた。
ヒトミさんは戻ってきてくれたし、サトシは走るのが楽しいらしい。
それでも、4人だけだけど、、、、。
6日。
あと6日で夏季陸上大会が始まる。
マサムネ君、カナタ君、いろんな早い人と競う。
それはいい経験になるし、勉強にもなる。
あと約一週間でどれだけ技術を上げるか。
僕はこの6日間を有効活用すると決めた。
マサムネ君にカナタ君、、待っててね。
絶対に。
追いついて見せるから、、、！

次回。夏季陸上大会 4月15日 始動。