決勝2

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決勝2

マサムネ「もうそろそろだな。へなちょこ走りしたらぶん殴るぞ?」 瞬「こんな走りじゃだめなんだ...」 マサムネ「?」 瞬「僕はさ、カナタ君と走ったとき思ったんだ。   この先の大会にまた、もっと速い人がいるのなら。   僕はもっと速くないといけない。じゃないと、   マサムネ君は怒るよね、、!」 マサムネ「そうだな、、、殴る。」 瞬「だから、、、、僕はマサムネ君を目標にしてるよ、、!」 マサムネ「、、、おう。」 瞬「だから、、、、決勝で勝つから、、、!」 マサムネ「勝たせねぇよ、、、!」 ========= それでは、決勝に進出した選手の紹介です! 第1レーン 東中学校 瀬崎ユウ 第2レーン TAF "多田ノリオ" 第3レーン 佐久間中学校 鵠沼タイト 第4レーン 正明中学校 林ハヤト 第5レーン 第一中学校 "佐藤瞬" 第6レーン 商走中学校 "柏木マサムネ" 第7レーン SPRInT 世尾ブラウン 第8レーン 南第三中学校 佐々木マサト 以上、8名の出場です。 誰も今有名な選手ばかりですね、、、、! 沈黙の中、、、、この10秒で決着がつく、、、! On your marks マサムネ「俺に勝ってみろよ、佐藤瞬!」 瞬「、、、、!」 マサムネ「答えはとっくに聞いていたな、、、。」 カナタ君と走った時感じた。 あの悔しさ、、、、、僕はそれを原動力にする。 この先もっと速い人が出て来る。 だから、、、僕はもっと速くならないといけないんだ。 だから僕は、、、新しい走りを作成する、、、! set 新たな走りを、、、、、!!! パァァン --- マサムネ「っ、、、、!?」 なんだ、、!? 前傾姿勢が低すぎる、、。 あいつ、、、、やっぱり本命は後半じゃない、、! 体幹が以上に強いんだ、、、アイツは! 体幹が強いと身体の軸がブレにくく、筋肉の力を最大限に発揮できるんだ!! それに、正しい姿勢が保てるし、体の中の内臓が正しい位置にキープされる! マサムネ「ははっ!」 面白れぇじゃねぇか!!!! --- ふぅぅ、、、、、。 森田"いいか、、お前は体幹が異常なほど強い!" 森田"後半の失速が少ないのもそのためだ!" ありがとう、、、気づかせてくれて! お陰で限界まで体を下げることができた、、、! でも後半の50~60m、、、 ここからが本当のスプリントなんだよね、、、マサムネ君!!! "エクスプローシブ アクセラレーション" --- マサムネ「、、、、、っへぇ?」 スプリンターぽくなってきたじゃねぇか!瞬! それでこそ俺の見込んだ"スプリンター"だ! 後半から、、、なるほどな、、、、! それがお前の新たな走りか、、、、、!!! 俺の新たな走りも見てもらおうか、、、!!! "ノーマル ラン" --- おおっと!? 佐藤選手と柏木選手が並びましたぁぁぁ! これは熱い戦いだぁぁぁ!? マサムネ「やるじゃねぇか、、、、!!!」 瞬「全力で走ってるんでね、、、!!!」 うおぉぉぉぉぉぁぁぁぁぁあ!!!! パァァン!!!!!!!! すごい!!!!すごすぎる、、、!!!! さすがだ、、、! この決勝、、、、、。 佐藤と柏木、、、、、。 同着だぁっぁぁぁぁぁぁぁ!!!!! 心が叫び鳴りやみません!!!! この興奮はどこにやればいいんでしょうか!? 今1/1000秒単位で計算しています、、、、したところ、、、、! 柏木の方が0.002秒上だぁぁぁ!!!! よって100m決勝の優勝を手にしたのは..... 柏木マサムネだぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!! ----- マサムネ「はぁっ、、、、はぁっ、、、、やるなぁ。」 瞬「はぁ、、、、はぁっ、、、、、まぁね。」 マサムネ「危なかったぜ、、、、。」 瞬「へへっ、、、、同着なんて、、初めてだ、、、。」 マサムネ「俺のほうが0.002秒上な、、?」 瞬「ははっ、、、、負けたよ、、、。」 ----- ===== GR:10.31 1 275 柏木 10.31 2 199 佐藤 10.31 3 894 多田 11.11 ===== 大会記録ですッッ! しかも、、、、佐藤はタイですッッ! 今年は暑すぎる!!!! こんな楽しい夏は初めてだぁぁぁ! 二人に感謝ですッッ! ありがとう、、、!そして!おめでとう、、、! それでは、、、、表彰台に佐藤選手と柏木選手、そして多田選手が立ちます。 パチパチ パチパチ おめでとうございます、、、!!!! それでは、柏木選手と佐藤選手にインタビューをします! 最初に柏木選手、優勝おめでとうございます。 マサムネ「ありがとうございます。」 佐藤選手もおめでとうございます。 瞬「あ、ありがとうございます。」 この大会で、新しいライバルができたんじゃないでしょうか! マサムネ「まぁ本当のライバルはとっくの昔からいますけどね。」 佐藤選手も今日はとてもいい走りでした! 最初は部員が一人だったというのは本当でしょうか!? 瞬「あ、、はい。体育祭を通して新しい仲間が増えました。」 瞬「マサムネ君や森田さんには感謝しています。」 ありがとうございました!!!!! この夏季陸上大会は最高のエンディングを迎えることができました! ありがとう!!!!!おめでとう!!!!! 今季は頼もしい人材が多いです! それでは!このまま閉会式を行いますので 皆様フィールドへお集まりください! --帰り-- 僕は、森田さんの車で帰らずマサムネ君と歩きながら帰っていた。 大きい交差点。 歩かなきゃ見られなかった景色だ。 マサムネ「今日はまぁ、悪くなかった。」 瞬「うん、僕はまだまだ早くなるよ、、、!」 マサムネ「おう!俺を越す"スプリンター"になれ、、!」 ==8年前== マサムネ「なぁ、カナタ。」 カナタ「はぁ、、、なに?」 マサムネ「お前は速い。だから、、、」 カナタ「うん?」 マサムネ「俺を越すスプリンターになれ!」 カナタ「うん!絶対に!」 ======= マサムネ「なんか、、、懐かしいぜ。」 瞬「?」 マサムネ「なんでもない、じゃぁな瞬。」 瞬「うん!」 こうして、僕の2年が終わった。 意外と短かったかもなー。 来年は3年生。僕はもう高校のことを考えなくちゃ、、、。 高校、、、か。 マサムネ君はどこへ行くんだろう。 僕は、また走り出す。 足の速さは才能じゃない、努力なんだ。と 気づいた気がする。 ありがとう、みんな。 え? キィィィィィ! バコンッ、、、、! 「おい!君、大丈夫か、、、!?」 「救急車!!!早く、、!」 ザワザワ...
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