高校生活

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高校生活

--部活動オリエンテーション-- 「ねぇ君!佐藤君だよね?!」 瞬「え、そうですけど、、、?」 「大会!見たよ!陸上部に入らない?」 瞬「あ、、、陸部に入ろうと思ってました!」 「だよね、、、!」 瞬「これからよろしくお願いします!」 この人可愛いな... --部活-- 平瀬「私、平瀬!100m走ってみて!見てみたいんだ!!」 瞬「あ、、、わかりました!」 「楽しみ、、、!」 ザワザワ 「速いんだろうな!」 ザワザワ 平瀬「じゃぁ行くね。」 On your marks set パァン まぁ、いつも通りだな~。 退院して初めて走ったけど、、、タイム落ちてないかな~。 ドクン ドクン ドクン ドクン! ドックン! なんだ、、、?この心臓の音。 怖い、、、? 次の足で接地したらまたあの痛みが来るかもしれない、、、、! 怖い。 迷うな、、、! 足を出すんだ、、、、! ズキン うぐっ、、、痛い、、、! 心臓がバクバクだ、、、! 走るたびにズキンとくる、、、、! ピッ 平瀬「え、、、、?」 瞬「ふぅ、、、え?」 13.50 え、、、? ちょっとまてよ。 そんな馬鹿な、、、! 「遅くねw」 ザワザワ 「それなw」 ザワザワ 平瀬「どうしたんですか?」 瞬「ちょっと足が、、、ね。」 平瀬「座ってください。私の走りを見てもらいたいんです!」 瞬「分かった。」 ビュゥゥン 瞬「、、、!」 それは、とても美しい走りだった。 俺の口では言い表せない。 そんな走りだった。 森田さんだったらなんというのだろうか、、、。 森田「きれいな走りだな...」 瞬「っ!!!!なんでここに!?」 森田「お前が退院したばっかだから気になってきたんだよ!」 瞬「、、、、。」 森田「まぁ、案の定って感じだな。」 瞬「でも僕は約束したんです。」 森田「だれと?」 瞬「カナタ君と。」 瞬「いつかの全国大会で会おう。って」 森田「でもそんな足で全国行けると思うのか?」 瞬「行きます。」 森田「へぇ?じゃぁ楽しみにしてるよ、、、!」 森田さんは静かに帰っていった。 平瀬「どうでした?私の走り!」 瞬「うん、すごくよかった。いうことなしだ。」 平瀬「やったぁ!佐藤君は足のケガで遅くなったの?」 瞬「あ、、、まぁ、、、そうかも、、。」 そうだ。 全部。 あの日の帰りで狂ったんだ。 あの時歩いて帰らなければ。 あの場所にいなければ。 あの大会にでなければ、、、、! 瞬「うぐ、、、、うぅぅ、、、、、。」 平瀬「ど、、どうしたんですか!?急に!?」 瞬「俺は、、、、、うぐっ、、弱い、、!」 平瀬「そんなことないって、、!」 瞬「やめようかな、、、、。」 平瀬「そんな弱気になっちゃだめだよ、、、!」 俺は弱い。 骨折は痛いし、後遺症が残ることもある。 だがな、 そんなことで諦めるのか? そんなことで、弱音を吐くのか? そんなことで、、、、陸上を辞める理由になるのか、、、、! 瞬「平瀬。」 平瀬「なんですか?」 瞬「俺は全国大会で勝つ。」 平瀬「え?」 瞬「俺は走り続ける、、、!」 平瀬「うん!頑張ろう!!!」
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