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支部予選 準決勝
「準決勝がやってきました!決勝への切符を手にするのはだれか!?」
「今注目の選手は電光掲示板の一覧で確認できます!」
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浅倉カナタ
柏木マサムネ
佐藤瞬
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「やはり、一番の目玉は最近陸上界に復帰したカナタですね!」
「そして二人目は絶対王者のマサムネ!今年はどうだ!?」
「そして、三人目は!?」
「中学校の頃マサムネと張り合うほど速かった佐藤です!!!」
「最近、骨折が治り退院したのに12秒というのはすごいですね!」
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「それでは、100m準決勝3組の競技を開始します。」
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第5レーン
佐藤瞬
第6レーン
浅倉カナタ
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以上8名の出場です。
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On your marks
カナタ「一緒に走るのはあのころ以来かな、、?」
瞬「総体以来ですね。」
瞬「リベンジさせていただきます。」
カナタ「がんばって。」
set
パァァン
初速が遅い。
だからこそ後半が怖くなる、、、。
こみ上げてくる恐怖。
いや、、、踏みつぶせ、、!
そんな恐怖!踏みつぶせ!!!!!
足が遅くてもいいんだ。
現実を見るな、、、!
今は現実を見るときじゃない、、!
夢を見ろ、、、!
諦めるな、、、!!!
「さぁ後半がやってきました!!!!」
「カナタが後ろからやってきます、、!」
ふざけるな。
夢を見ている俺には勝てる人なんていない、、、!
なぜなら!夢だから、、!
俺は勝つ、、、!そういう夢を見ているから、、、!
カナタ「、、、、っふ、、、早いじゃん、、、、。」
諦めるな!走れ!走れぇぇぇぇぇ!!!!!
「ゴール!!!一着はカナタ、、、じゃない!!!」
「僅かな差ですが佐藤が一歩先だぁぁぁ!」
「今季は大荒れだぁぁ!」
「こんなの見せられたら決勝はものすごいことになりそうですねぇ!!!」
--サブトラ--
マサムネ「何やってんだよカナタw」
カナタ「さっきの瞬君には希望が見えた。」
瞬「見えたのはきっと希望じゃなくて、夢だよ。」
マサムネ「何言ってんのお前?」
カナタ「、、、、、ふふっ、そうかもね。」
カナタ「マサムネにはわからないだろうねww」
マサムネ「は!?ふざけんな!教えろ!!!」
カナタ「マサムネもうコールでしょ?」
マサムネ「あぁぁぁ!やべええええ!」
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「さぁ、マサムネが走るぞ、、、!」
「マサムネにはもう敵なしなのかぁぁぁ!?」
「その走りをとくと見せてもらいましょう!!!」
On your marks
見てろ、、カナタ。
これが本当のスプリントだ、、、、!
set
パァァン
「マサムネの走りはノーマルで何も感じないが、それがマサムネの走り!!」
「影を感じない走り、だからいつ追い越されたかもわからない、、、!!!」
よくわかってるじゃねぇか!実況さんよぉぉ!!!
「そのままマサムネが一着ぅぅぅぅ!!!!」
--サブトラ--
カナタ「あれ、、、、瞬君から教わったんだって。」
瞬「え?僕から?」
何か教えたっけ。
覚えてないや。
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マサムネ「これが俺の、"新たな走り"だ。」
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