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全国大会
--サブトラ--
マサムネ「何ボーっとしてんだよ、瞬!」
カナタ「一昨日の地区大会思い出してた?」
瞬「あ、、、うん。」
足立「とうとう来たな~!」
瞬「うん、そうだね!」
足立「お前の目標の地。インターハイへ!」
マサムネ「、、、へへっ!」
カナタ「、、、、ふふっ。」
瞬「、、、、うん!じゃぁ行こう!」
瞬「インターハイへ!!!」
--開会式--
近藤「お時間になりましたので開会させて頂きます。
今回、進行役を務めます、近藤ナオトと申します。
よろしくお願い致します。
それでは開式に際しまして大会実行委員会
副委員長の高田ノリタより開式のことばを申し上げます。」
高田ノリタ「皆さまおはようございます。ただいまご紹介いただきました、
高田ノリタと申します。
よくある名字なので覚えていただけるかと思います。
本日は全国より約2千人の皆さまがお越しくださり、
誠にありがとうございます。心より歓迎申し上げます。
それではただいまより、
第66回全国高等学校陸上選手権大会の開会式
を挙行いたします。」
近藤「それでは、選手代表。柏木マサムネより、
全国高等学校陸上選手権大会の開催を宣言です。」
パチパチ
パチパチ
マサムネ「では、簡潔に。」
マサムネ「陸上競技 100m走...それは。
1/100秒を争う、繊細な競技。
その一瞬にかける時間を知る術はない。
だが、その一瞬の重さを、速さを、美しさを知ることならできる!
我々はスポーツマンシップに則り、
正々堂々と競うことを誓います、そして!
全国陸上選手権大会の開催をここに宣言しますッッッ!」
おおおおぉぉぉぉぉ!!!
ワァァァァァァァ!!!
ザワザワ
ワァァァァァ!
ザワザワ
--サブトラ--
瞬「宣言よかったね!」
マサムネ「だろ~?」
カナタ「セリフ臭かったけどね。」
マサムネ「黙れ!」
足立「1/100秒ねぇ。」
瞬「繊細だね。」
サトシ「、、、、やぁ。」
瞬「サトシ!」
ヒトミ「県大会が目標だったけど、ここまで来たよ、、、!」
瞬「ヒトミさん!」
カナタ「このメンバーは中学時代を思い出すねー。」
マサムネ「中学2年。おれと瞬が出会った時か。」
瞬「今は高3ですけど、今思うといろんなことがありましたね。」
マサムネ「そうだな。」
ヒトミ「一組の競技は後10分だから行ってくるね!」
瞬「サトシ!ヒトミさん!頑張ってね!」
ヒトミ・サトシ「おう!」
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「以上、6名の出場です。」
"On your marks"
ヒトミさんは5レーン。
比較的回りが見渡しやすく、落ち着いて走れるレーンだ。
でも、結局自分の努力次第だ。
ヒトミさん、、、頑張って!
set
沈黙。
静かだ。
パァァン
勢い良く号砲が鳴ると同時に勢いよく選手が飛び出す。
号砲:ピストルの音
前半はスタートがよかったヒトミさんが有利だ。
いい感じだ。
中盤に来て2レーンが追い付いてきた。
逃げて!ヒトミさん!!!
やっぱりヒトミさんは早いなぁ、、、。
後半だ、、、、!
ここからレースが大きく動く、、、!
ヒトミさんはまだ1着を独走中、、、、。
ここから誰も来なければ1着で勝てる、、、!
、、、、!?
4レースが追い抜いて、、、、!?
そのままフィニッシュだ、、、!
なんだあの後半の加速、、、、。
いや、ヒトミさんが失速したのか、、、、。
でも2着だ。
いい順位だろう。
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