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総体
--陸上競技場--
この総体で12.00以下を出さなきゃいけないってことは、
マサムネ君もいるってことなのかな。
森田「いや?マサムネはいないぞ?」
瞬「え?何でですか?」
森田「あいつは、既に前回の大会でGRを出しているから
この総体は出なくていいんだぞ。」
GR:ゲームレコードの略で大会の新記録のこと。
瞬「えぇぇぇぇ!?そうなんですかぁぁぁ!?」
足立「その足が速いマサムネってやつと友達なのか?瞬。」
瞬「友達、、、、っていうか、、、、。」
==瞬のマサムネのイメージ==
マサムネ「殴るぞてめぇ」
ゴゴゴゴ
マサムネ「あぁ?やんのか?」
ゴゴゴゴ ゴゴゴ
==================
瞬「知り合いかな、、?」
足立「瞬はすげぇなー!」
「まもなく開会式を行いますので、フィールドへお集まりください。」
森田「うし、、、行くか!」
足立・瞬「はい!」
-----
「選手諸君の健闘をお祈りするとともに、
第61回総合体育大会陸上選手権の開催に向け、
ご尽力いただいております関係者の皆様方に心から感謝を申し上げ、
挨拶といたします。」
瞬「.........」
足立「........」
「それでは、第61回総合体育大会陸上選手権を開会致しますッッ!」
オオオオォォォォォォ!!!!!
森田「始まったな!12.00を出せばいい!それだけだ!」
森田「気を引き締めて行こう!」
足立・瞬「はい!」
--サブトラック--
足立「すげぇぇぇ!」
瞬「ただのサブトラだろ。」
足立「瞬は変わったよな。陸部入って。」
瞬「そう?」
足立「おう、」
瞬「じゃぁSD練習いくか。」
On your marks
set
パァン
ビュオオオオァァァァンッッ!
足立はすごいなぁ、、、、。
爆発的なスタート。
足立「ふう、、、、次は瞬だぞ。」
On your marks
ふぅ。
set
パァン
グリッグリグリッ
瞬「はぁ、、、、やっぱり足立には勝てないなぁ、あはは。」
足立「SDが全てじゃないんだからな!」
瞬「ありがとう、、、じゃぁ100m2本いこうか。」
足立「おうよ!」
On your marks
瞬:ふぅ、、、、、。
足立:よし、、、、、。
set
パァン
うっ、、、やっぱりSDは足立に抜かれる、、、。
でも本当の"スプリント"はここからだ!
後半の50~60m!!!
足立はまだ後半が遅いはず、、、!
よし、、、抜いたぞ、、、、。
足立の足音がしない!勝ってる!
グリッグリッグリッ
グリッグリッグリッ
ん?足音が、、、二重に聞こえる、、、?
、、、、!!!!!
足立が後ろにいたのではなく、、、既に真横にいた!?
足立「くっ、、、、、!」
瞬「、、、、、っ!」
ゴールまで、、、後約30m!!!!
死ぬ気で走れェェェ!!!!!
瞬「はぁ、、、はぁ、、、、。」
足立「くそぉぉ、、、、はぁ、、、あとちょっとだったのに、、。」
瞬「急に早くなりすぎ、、、だ。」
僕の走りに食いついてきていた?足立が!?
ということはすでに足立は12秒台だということ!?
瞬「もう少しで100m1組の競技が始まる。見に行こうよ。」
足立「そうするか!!スパイみたいだな!」
--観客席--
森田「W-UPは終わったのか?」
瞬「一応、、、。」
足立「ほかの選手を見ておきたくて!!!」
男子100m予選 第一組の競技を開始します。
選手の紹介です。
瞬「みんな速そう.....。」
森田「なに!?」
足立「どしたんすか?」
第五レーン
"TAF"
"浅倉カナタ"
以上、第一組は5名の選手の出場です。
森田「カナタ!?なんでここに!?」
瞬「え、、、誰なんですか?」
森田「浅倉カナタはな、、、、」
浅倉カナタ 中学2年
男子100m ベストタイム "0:10.45"
"全国大会第二位"
森田「全国大会のタイ記録を叩き出した、猛者だ、、、、。」
足立「タイ記録ってなんすか?」
森田「競技で、今までに出ている最高記録と同じ記録のことだ。」
瞬「それって、、、、マサムネ君と同じタイムってこと、、?」
足立「すごくないか?」
森田「おい、、、始まるぞ!」
=====
On your marks
柏木マサムネ、、、、あの時の俺とはもう違う、、、。
お前も来てるんだろ?"ここ"に。
set
必ず勝つッッ!
パァァン
おおおお!始まりました!男子100m予選一組目!
注目の選手はもちろん!浅倉カナタ選手ですッッ!
この選手はスプリンターに必要な才能がつまりに詰まってますからねぇ!
さぁ!カナタ選手が一番手!
ダントツですッッ!
そのままゴール!!!!!!
=====
森田「瞬、、、、見たか?」
瞬「はい、、、、流してましたね。」
足立「あんな速かったのに流してた!?」
森田「後半はモロ流しだったな。」
瞬「はい、、、、強敵だ、、、。」
森田「カナタも本当はマサムネと同じ扱いだったんだが、
説得して無理やり来たようだな、、、、。」
瞬「おお、、、、、。」
森田「いいか?この大会で注意すべき選手は3人だ。」
なにやら、森田が紙を広げた。
そこには、二人の選手の名前と特徴が書かれていた。
森田「いいか?
一人目"大森タカシ"こいつはSDの鬼。
二人目"多田ノリオ"こいつはストライドが大きい。
そして、三人目は、、、、浅倉カナタだ。
本当は二人だけだったんだが、話が変わった。」
森田「カナタがいるということは、この大会を瞬は勝つことはできない。」
瞬「!?」
足立「なんでだよ!!!!」
森田「あいつは、、、、後半に加速できる特殊な体なんだ。」
足立・瞬「!?」
足立「そんなのどうやって勝つんだよ!」
森田「今はカナタのことを考えるな。」
森田「自分の走りについて考えろ!」
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