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後編
「もっと腰振れよ」
「もっとだよ、ほら」
「へたくそ、降りろ。しゃぶってイカせろ」
「はあ、つまんねえな」
「あーもういいや、帰れよ」
どうして僕と縁のある男は、
どうしようもなく性格が悪いんだろう。
また嫌な思いをして帰ることになる。
濡れた部分をティッシュで拭き取り、
申し訳なさそうにトランクスを履いた。
こんなことなら会わなければ良かった‥‥
比較的意思の疎通が取れるセフレの都合が
ことごとく悪く、仕方なくマッチングで
落ち合った20代サラリーマンとラブホに
入った。
でもそいつは部屋に入るなり僕を押し倒し、
ズボンとトランクスを剥ぎ取ったかと思うと
いきなり挿入してきた。
ローションを仕込んでいたとはいえ、苦痛の
表情を浮かべた僕にそいつは構うことなく
散々腰を振り、それに飽きると騎乗位でと
冷たく言い放った。
そして冒頭の言葉を聞くことになるのだ。
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