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雨が降る梅雨入りの頃、母親を失った
当時13歳だった私は泣くことを我慢する事ができず、瞳から涙がながれ頬をぬらしてしまった。
お母さんどうして…置いて行かないでよ。
私、どうやって生きていけばいいの…
悲しんでいる最中、背中を叩かれた。
ねえ、君は『櫻井 玲』で合ってる?
見たこともない青年だ…右の目が黒で左が白の灰色の髪の人だった。
はい,確かに私は櫻井 玲です 何か用でしょうか?
君ってさシングルマザーで母親も亡くしちゃったでしょ。
だから僕が玲のことを引き取りにきたんだよ。
親戚も居ない私はこの人を追い返したらそのまま餓死するだろう…死なないためにもついて行った方が安全か…
お兄さん、私着いて行くね。
…分かったでもいいのかい?此処から少し遠い所だけれど…
別に良いですよ少しぐらい。
一応自己紹介するね。
僕は,『如月 瑠衣』だよ年齢は24歳よろしくね。
彼女は無言で頷いた。
瑠衣の家は,今いる所から車で一時間ほどかかる場所だった。
自然が多く広い家が建っている。
瑠衣について行き玄関に入ると沢山の人がいた。
おかえりなさいませ如月家当主様!
沢山のメイドの中からリーダー的な人が来た…
当主様そちらの方は誰でしょうか?
ああ今日から家族になった玲だよ…玲挨拶できるかい?
今日から家族になる櫻井 玲です…これからよろしくお願いします?
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