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ぐちっクチュクチュクチュ
「ん・・・・・ぁっ・・・・・」
(なんだ。体が燃えるように熱い。それに何か濡れた音がする。)
クチャっグチグチグチグチっぐちゃっ
「はぁっ・・・・・・・んっ・・・・」
(この女みたいな甘い声どっから・・・・・・)
「え、は?何これ」
「あぁ、気づいたのか。寝てる時でも反応してて可愛かったよ」
一糸まとわぬラウルはアベラルドの寝室でベッドのヘッドボードと両手を紐で結びつけられ、ナカに指を入れられていた。
(くそッ!この紐とれないし転移魔法もつかえねぇ!この首輪魔法無効のやつか!しかもアベラルドに触られてるところがむずむずして気持ち悪い)
ラウルは紐を外そうと必死に引っ張っていたがアベラルドに捕まれる。
「あまり暴れるな。手に傷が残るだろ」
「そんなことどうでもいい!早く指を抜け!変態!俺のこと嫌いならこんなことせずにさっさと殺せばいいだろ!」
ラウルがそう言うとアベラルドの表情がだんだん冷たくなっていく。
「俺が嫌いだからこんなことしてるとでも?反抗的なのも可愛いけど普段みたいに俺を見てくれ」
「はっ!よくそんなことが言えたな。どうせ遺跡でアンデッドを召喚したのもお前だろ?まさかお前も闇魔法を使えたとはな。でもなんの関係もないスペンサーに騎士団までも殺す必要はあったか?俺が憎かったなら俺だけ殺せばよかったじゃないか・・・・・・今までの俺たちの関係はなんだったんだ。親友じゃなかったのか・・・・・」
自分の1番の親友だと思っていたアベラルドに裏切られ、可愛がっていた後輩も殺されたラウルは涙が溢れ出て止まらなかった。
アベラルドそんなラウルの頬をそっと撫でて言った。
「最初は友として側にいてくれるだけでいいと思っていた。でもお前が色んなやつと仲良くなる姿を見てそいつらが許せなくなった。お前が俺だけをみて愛してくれるならどんなに幸せなんだろうって。別に許してくれなんて言わない。
ただ、俺を拒まないでくれ。」
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