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復讐の再開
まさかこんな所で会うとは。
私は中学校の近くにある祖母の家で今は2人暮らしだ。祖母は腰が悪いため、家事などは全て私がこなしていた。
スーパーの買い出し。とくにこれといった物も考えていない。夕飯の準備のため、適当にブラブラとスーパーを歩いていた。
棚越しに目が合った。間違いない。莉愛だ。
その瞬間少しの驚きと、狂いそうなほどの怒りが込み上げてきた。
莉愛は気付かないふりをしている。どうしてここにいるのか。私は莉愛の祖母の家がこの辺にあることを思い出した。
春休みの帰省だろう。
それにしても、私の家族を殺しておいて、よくそんなにも平然と居れるものだ。アイツには人情が無いのだろうか。謝罪もなしか。
私が、家族が、どれほど苦しい思いをしたか。
当時の私は家族は望まないと思い復讐はなしにしたが、何もなしに去ってった癖に時間が経った今もなしか?
急に殺意が芽生えてきた。
私は空っぽの買い物カゴを雑に戻して隣の百均へと向かった。
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