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あいとどく、
僕に届いたのは
クッキーと、飲み物、それと
ラヴレター
ラヴレターを傷つけないように丁寧に剥がす
クッキーを、食べながら、
読み進めて行った。
ミルクチョコの美味しい匂いが詰まっていた。
「面と向かって言うのが恥ずかしくてさ、
ごめんね手紙で、でも思いを伝えるのにはこれ が一番いいかなって、」
そのままクッキーを食べ進めるとホワイトチョコの甘い匂いが口の中に広がった。
「そうそう!意外とさ結構あるみたいよ!こういうの、うんうん、だからアタシはおかしくない!渡してるのはお菓子だけど」
喉が渇いたな、と、くれた飲み物を手に取る。
ごくっと飲むとそれはコーヒーのようで、もっとクッキーが進むようだった。
しかも、クッキーは隠し味にマシュマロを入れていたみたいで、ふわっとした甘さがあった。
「それでね。
君に伝えたいことは」
不自然に改行された文章に混濁しながら目を進めると
「アタシ、君のことが大大大
『大嫌い』」
その衝撃の文章と共に、僕は机に突っ伏していた。
最後思い浮かんだ顔は彼女の笑顔だった。
―「ピーンポーン」
ある少女が、玄関のチャイムを押す
ラヴレターを持ち、ハート型に個包装されたチョコレイトをもっていた。
愛届くその場の数分前に
愛と毒が届くせいで、
あぁ、可哀想な少女は、好きな人が殺されている現場の第1現場を見ることになるだろう
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