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なんとしてでも成功させたい。
なんてこのときは燃えていたんだけれど――。
「『瑞木係長は子供がいないからわからないでしょうけど』って、だったら具体案をもってこいってゆーの」
「はいはい」
私の前で矢崎くんは、笑いながらハイボールを傾けている。
今日のミーティングは散々だった。
ママさん社員はマウントを取ってきたくせに具体的なアイディアはなにも言わない。
「子供がいないからわからないっていうなら、わかるように説明してくれるのが仕事ってもんでしょーが。
マウントだけ取っていい気持ちに浸るなってゆーの」
「そーだなー」
ミーティングで鬱々とした気分を晴らしたくて飲みに誘ったら矢崎くんは承知してくれ、こうやって居酒屋で飲んでいた。
しかも彼はいい感じに相槌を打つだけして、私を気持ちよく愚痴らせてくれる。
そういうところはいつも、助かっていた。
「だいたい、私だって子供関連のイベントも多いから本を読んで勉強してるし、友達に頼んで実地経験もさせてもらってるのにさー」
ぐいっとレモン酎ハイを呷り、酒臭い息を吐く。
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