傷み痛み

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傷み痛み

傷の跡 遺して ぽっくりと いってしまう 人間 残酷な ほど 自分以外は 何も考えない 考えたとしても それは 通じ合えない 証拠 傷の後 残して 痛みが消えない 痛みが離れない 傷ばかりが増えて 治る気配はない 痛みが落ちない 痛みが霞まない 傷ばかりが深く えぐられている 落ち込んでは 落ち着いているふり 湿っているのは 目と心と気持ち かなり危ない 状態 でも 金切り声は 誰も聞いてくれない 傷ばかりで 悲しい気分 そんな感情の解消法は 誰かを傷つけることじゃ すごく厳しすぎる 痛むなら 傷んだ分は 優しさに 置き換えられたら 嬉しかろう? 傷んでいる心 傷ついている心 全部を 縫えるのは できない でも 誰かと協力しながらなら 多分きっと できるかもしれない まだ半人前な セケンの住人でも 傷ばかりで 嬉しくはない 憂いてしまう アレヤコレヤ 傷ばかりが 先立って 傷つけることに 躊躇いがなくなる 癒すなら 自分以外にも いるはずだと 信じていかないと もったいないね 傷の跡 遺して ぽっくりと 行ってしまう 人間 残酷な ほど 自分以外は 何も考えない 考えたとしても それは 錯綜しているしか 証拠がない 傷の後 残して 逝ってしまう だけど それまでに やることがある だからこそ 傷を背負って 生きて 生き続けるしか できない それしかない 愚かでも オロオロしながら 確かに あるのは ここにいること
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