最悪な誘い

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最悪な誘い

オメガである涼風 いと (すずかぜ いと)は普通の公立高校に通っている高校二年生 ‪アルファに頼らなくても幸せになれると夢みている 授業が終わったあと、Ω友達である奏くんが僕に話に来た 奏くんは、高校一年生の時から、同じクラスで数少ないオメガで友達 「いとくん、授業難しかったね」 「うん」 「そういえば…もう高校2年生になって1ヶ月だね」 「そうだね〜なんか、時の流れが早く感じるよ」 などとたわいも無い話をしていると、クラスメイトで、校内でも有名な‪アルファとオメガカップルが近づいてきた 「なぁ、お前たちさ、オメガなんだよな?」という質問に怯えながら奏くんが「はい」と答えてくれた 「じゃあさ、ここに行ってくれね?」と言って僕の机に紙を置いた なんだろうと思い、紙を見ると地図が書いてあった アルファは「こいつの代わりに」と言って横にいるオメガの恋人の肩をぽんと叩く なんで僕たちが…と反抗したいけれど、このアルファはヤンキーであることが有名なので仕方なく許可してしまった 「いとくん、本当に行くの?」 行きたくは無いけれど…アルファと関わるのも怒られるのも嫌だから「行くしかないよね」と応えるとそうだよねと言いながら奏くんも下を向いて悔しそうにしていた 「大丈夫!僕もいるし!」と言うけど、奏くんは紙を見て「でも…ここアルファとイチャイチャする感じのところじゃない?」と紙を渡された 確かに…地図をみるとそういうことをしそうな店名が書いてあった
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