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伝来
「ところで、バレイショー艦長、我々がゲームで勝ち取ったあの島は何に使うのですか?」
「そうだな。昨日の夜、勝ったときのことを考えていたんだ。上の方の大きなひし形の島でジャガイモ、左端の縦長の島で海苔、その島と長く繫がった島と小さな四角い島で囲まれている海で塩を作るのはどうだろうか。AI解析によるとイケるはずなんだが…」
「あの〜っ、それって最終的にはポテトチップスを作るってことですか?」
「そうだ。世界一のポテトチップスを作るぞ。のり塩だ」
「のり塩にはまったんですね」
「ほんのり塩味と食感がたまらん」
「コンソメも美味しいですよ」
バレイショー艦長の目が妖しく光る。
「コーク君、私は聞いてないぞ!」
「申し訳ございません。ポテトチップスはいろいろな味があります」
「ほ〜。次はコンソメだな」
「手配しておきます」
「早急に頼むぞ。それと我々が支配する島のことだが、島の住人たちにポテトチップスが製造できるように各種情報をリークするんだ」
「承知しました」
「その他のエリアはとりあえず放置だ」
こうして、この島国にポテトチップスが伝わったのであった。
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