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目の前の壁に広がる巨大なディスプレイには上空から地表をとらえるカメラ映像が映されていた。 「だんだんサクラ色になってきたな。コーク君、見てみろ」 「そうですね、バレイショー艦長。次はこの辺りでどうでしょうか?」 「よし。そのエリアを咲かせよう!」 「では、サイコロを振って開花具合を決めますか?」 バレイショー艦長は画面を操作してサイコロを映し出す。サイコロの目には開花、三分咲き、五分咲き、七分咲き、満開のイラストが描かれている。そして、サイコロを振るためにボタンを押した。コロコロコロ…とサイコロは転がり、やがてある目で止まる。 「三分咲きかあ」 「まだまだ満開まで先は長いですね」 「三分咲きでは連鎖にもならないぞ」
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