ゲーム大会

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ゲーム大会

天空に浮かぶ未確認飛行物体の中は、年一回開催される「桜開花サクサクゲーム」の真っ最中であった。どれだけ桜の満開エリアを多く取れるかが勝負の陣取りゲームである。 細長い範囲に存在している島々が47のエリアに分割されてディスプレイに映されていた。 このゲームの結果によって宇宙人たちは自分たちの支配するエリアが決まる。暇な宇宙人たちは地球という名の惑星の支配エリアを巡り、日々さまざまなゲームに取り組んでいる。この時期は、とある島国の支配権を競っていた。 ゲームの特徴として同じ咲き具合の隣接エリアが2つ以上繋がると、それらエリアは一気に満開となる。例えば、三分咲きエリアが3つ繋がる場合は、3つのエリアが三分咲きから満開に変わる。地道にサイコロの目で満開を狙うよりも咲き具合を揃えて、隣接エリアを繋げるほうが早く満開に達する可能もある。これがいわゆる連鎖というやつだ。
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