お花見だんごは、恋の味。

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お花見だんごは、恋の味。

「おーしくん!」 今日は、よく晴れた日曜日の午前7時。 私、横谷りん(よこやりん)は、 幼なじみの男の子の部屋に行き声をかけた。 「............だから、そのうざったい呼び方ヤメロ」 「ほぇ?だって、 おーしくんは、おーしくんだよ?」 「............なんか、シンプルに嫌なんだって、」 「えぇ、私は気に入ってるよ??」 「............めんど、」 ありゃま、普通に名前を呼んだだけなのに。 なんとも不機嫌なご様子のおーしくん。 私は、高校2年生で。 おーしくんこと、 坂田桜志(さかたおうし)くんは、高校1年生。 つまり、私より、1つ年下ってわけ。 昔は仲良しだったのに、今のおーしくんは。 「おやおや、おーしくんってばまだ反抗期?」 あくまで私の予想だけど、 ──────〝反抗期〟そのもの。
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