お花見だんごは、恋の味。

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*** 「りん。出かけるぞ」 「あらら?反抗期なおーしくん?」 「.........反抗期は余計だけど行くぞ」 おーしくんに、 部屋から追い出されてから。 ──────およそ、8時間。 ほんの少し冷え込んで来た夕方に。 おーしくんが、突然やってきて、 私は、引っ張られながら連れ出されている。 「おーしくん?どこ行くの?」 「............お花見行く、」 「え、お花見、............って覚えてたの?」 「............ん。まぁ、いちおう、」 意外だ。とっても意外だ。 おーしくんが、〝お花見〟のことを覚えていた。 毎年、私の家族とおーしくんの家族。 2家族で、お花見はやっているけど。 去年、おーしくんが高校に入学してすぐ。 ──────私は〝あるお願い〟をした。
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