お花見だんごは、恋の味。

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──────〝お花見だんご〟を作る。 そのことまで覚えてくれていたおーしくん。 「どぅふふっ、見直しちゃった!」 「...............笑い方、キモ」 「おーしくんのおだんご食べたい!」 「...............ん。勝手に食って」 珍しくツンデレな感じなおーしくんを横目に。 私は、おーしくんから袋を受け取って。 お花見だんごを.................. 「ん!美味しい!甘い!」 パクりと食べて、思わず声が漏れた。 すると。 「............りん専用の味付けなもんで、」 おーしくんの、 甘さを含んだような声が聞こえたと同時。 「............んっ、」 ふわり、と桜が舞って、 風と共に、くちびるに触れた温もり。 「おおおお、おーしくん!?!?!?」 「俺の......〝お花見だんごは恋の味〟」 「ぅ、ひ、そんな風に育てた覚えはありません!」 もうすぐ進級する私たちだけど。 私が〝恋〟を知るのは、 ──────もう少し先のお話し。 fin.
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