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ー都内某所の有名お化け屋敷ー
僕はこういうのは嫌いだ、だけど友達が一緒に行くって聞かないから仕方なく付き添いで来た。
が、聞くところによれば都内でも有数の怖いで有名なお化け屋敷らしい。
『怖いよ!帰ってイイ?』
「ダメに決まってんだろ、行くぞ!俺、一度でいいから男友達とこういうところ行きたかったんだ♪」
『じゃあ他の奴誘えよ、なんで僕?』
「だって苦手だろ?」
『選考基準そこなの!?』
「こういうのは嫌いな人と一緒にいる方が盛り上がるんだよ!」
『やらされるほうからしたらたまったもんじゃないけどね!?』
「ってかお前、なんて格好してんだ?
恥ずかしくないのか、全身白・黄のボーダー着て……」
『奇抜な恰好したらお化け寄り付かないと思って?』
「いや、今から相手にするの幽霊とかそういうのじゃないからね?
ここで働いているスタッフだと思うよ?」
『だと思うって、ほらっ!』
「いやそれは言葉の綾じゃん、俺お化け屋敷の驚かせる役とかやったことないからそのアトラクションの従業員なのか、そういう専門の人への派遣なのかって分からないから言っただけで……」
『そうなの?』
「そうだよ!
それより早く行こうぜ、後つっかえてる!」
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