男爵

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「そんなもの燃やしてしまえ」とすぐ転移してきてくれたが、着いてきた泰我とユーリは樽の蓋を開けていくつか持っていきたいと言っている。 「おい、お前ら。村長の家はどこだ?」 村の一番奥だと聞いてすぐ行くのかと思ったら、「この半年でこの変な牛の乳は街で売ったか?」と聞いている。 「は、はい。普通の牛のと混ぜて売れと」 「母上。普通の牛の乳も欲しいです」 「サンプル分にしておけよ?こっちのは一樽でいいだろう?」 「分かりました」 「ユーリ、サンプル分以外燃やせ!牛は数頭檻に。それ以外は……ルーカス頼む」 「ああ」 牛の処分はニコルとルーカスでしてくれるというので、ノアと結月と一緒に村長の家に行く。
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