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「クレア、これ全部一気にできるのか?」
「人形や鏡のものは無理ですけど、外れてるものだけなら」
何をするんだろう?と思っていると、テーブルに手を広げた瞬間、いくつかの欠片が宙に浮く。
「みんな、テーブルのものを袋に詰めろ」
急いで袋に詰めると、浮いていた欠片がテーブルに戻り、「多分これで全部ではないかと。数回に分けてしてもいいですか?」と少し汗をかいている。
「無理するな?」
「はい」
何度か同じことを繰り返し、浮いていた欠片と分けた欠片のことを聞く。
「持った時に違和感があって。軽いものと重いものと言っても誤差と間違えるくらいなのですが」
「クレアは風の魔法は得意です。その応用で軽いものだけを浮かせて取り出したのだと」
「かなりの集中力がいる魔法だ。よくやったクレア。腕はもう休めておけよ?」
「は、はい」と少し照れくさそうに笑う。
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