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「家具とかは?どの家にも欠片があったけど」
「月に一度、給金として乳の売上を村人で分けておる。その時に欠片も渡すようにと言われて、各家に数個ずつ渡したが、その欠片は牛のと違うものと言われたような……」
「鏡や机、食器棚とかはめ込まれてたけど知ってる?」
「自分たちでつけたんじゃ……」
「村長、村人に渡したのは多くて何個だ?」
「3つから5つほど。家族の人数分で渡したが、小さなものじゃったから」
これを見てくれとルーカスが家具に着いていた欠片を見せる。
「儂はこんなに大きなものは渡しておらん」と言う。
目も普通の色に戻っているし、頭もはっきりしてきたのだろう。
「そうだ。一度夜中にフードを被った男を夜中に見た事がある。他の家の前で立ち止まったと思ったら、次の家の前で止まりとしておった。儂の家に来る日じゃなかったからよく覚えておる」
「で、村長。俺の事、分かるか?」
どれだけ言わせたいんだよルーカスさん!
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