嘘風鈴売り

午前中に集まり、取り敢えず、一番厄介であろう英語の作文を何とか終わらせた私達。

気付くと、時刻は既にお昼を回っていた為、私達はそのままフードコートで昼食にする事にした。

すると、お会計の際、レジのお姉さんからこう声をかけられる。

「お客様？今、このショッピングモールではフェアをやっておりまして。3000円以上のお会計で1回、外れなしの抽選会に参加が出来るんですよ」

「へぇ、知らなかった。そうなんですね」

ならば、と3000円以上のお会計になる様、色々頼んでみる私。

折角だから皆に教えてあげようと席に戻ると、私達のグループのリーダー、侑李(ゆうり)から話しかけられた。

「ねぇ、聞いた？今、抽選会やってんだって」

「聞いた聞いた。賞品、どんなのだろうね？」

席に腰掛けながら、侑李の言葉に応える私。

すると、侑李はもう抽選会について調べていた様で、スマホの画面をずいと私に差し出して来た。