春には稲荷寿司を持って

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「詳しいね…」 「会社であんだけ喚いてたらね。きたばかりの時はまだ燃え尽きてなかったんだけど、上司に呼ばれたからね」 「あぁ…なるほど…」 これが深幸が代行してくれた復讐? クズはもう立ち直れないみたいだけど、それも自業自得。 家庭のことは私には関係ないし。 今日は気分良く、そして気持ち良く仕事ができた。 そして初めて社食を食べた。 今までクズの為にお弁当作ってたから。 社食美味しかったから、今度から利用しようっと♪ こんな楽しいなら、仕事辞められないなぁ! そうだ、深幸にお礼言わなきゃ! それとも何かお礼の品を渡した方がいいかな? 仕事からの帰り道、そんなことを考えながら、神社に寄ることにした。 「お、泉水ご機嫌だな」 「深幸!今日はスッキリした気分で仕事ができて、本当に仕事が楽しかった!願いを叶えてくれてありがとう!」 「どういたしまして。願いに対する対価はもらったからね。泉水のこれからの幸せ全部という対価を…」 「う、うん…」 そうだった…私にはもう幸せはないんだわ。 でも深幸は願いを叶えてくれたから、私もきちんと対価を支払うべきよね。 「泉水のこれからの幸せは俺がもらう。だから、泉水…俺と夫婦になろう」
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