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26.日坂宿(佐夜之中山)
日坂宿は、現在の静岡県掛川市日坂にあり、本陣1軒、脇本陣1軒、旅籠33軒のこじんまりとした宿場町でした。
この絵の舞台は副題でもある佐夜の中山(峠)です。金谷宿と日坂宿の間を結ぶ街道で、鈴鹿・箱根と共に東海道の三大難所の一つとして知られていました。
佐夜の中山を有名にしていたもう一つが、殺され埋められた後で生まれた我が子の存在を夜ごとに泣いて知らせたと伝えられる夜泣石です。
絵の中心にある旅人が取り囲んでいる大きな石が夜泣石です。
泣き声を不審に思い訪れた久延寺の住職によって助け出された子供が乳代わりにして育ったという水飴『子育て飴』は今でも作られていて購入することが出来るようです。
夜泣石は現在、中山トンネル脇に移され雨ざらしにならないよう東屋の中に置かれています。また久延寺にも伝説を伝える為似たような石が置かれているようです。
右手の山道、いくら何でもと思う急勾配ですが、三大難所の一つと謳われた場所。往来する人々の象風景はこれに近いものがあったのかもしれないですね。
上り下りの底になる場所の道の真ん中、旅人が見つめいる大きな石が夜泣石です。
一文字ぼかしは濃紺。
正面の富士山の周りがほの明るくなっています。お天気の良い一日が始まったようです。
行き交う人たちのしっかりとした服装と駕籠かき人足さん達も半纏を着ているところを見ると寒い季節かなと思います。
【東海道名所圖會】【広重の思い】【扇】【元気がいいね!】を見ていこうと思います。
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