どうでもE噺 弐

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どうでもE噺 弐

昔ながらに思い出したかの様に語りますわネェ?‥‥‥ワタクシが、武山アポロの名を借りて小説と向き合うキッカケとなったのはですネェ。そもそも、作家・太宰治の遺した『人間失格』を読み耽っていた頃に遡りますが、何と申しましょうか。 何だか、感性がワタクシに似ている人物の様に思われまして。その旨を、何処ぞの変な病院のヤブ医者に呟きまして。 「ワタシは、太宰治の生まれ変わりなんですよ。ワタシは又、グッドバイの続きを描きに蘇ったのです!」 その矢先に、その日のうちに入院させられてしまったイヤな過去がありましてぇ‥‥ もしも、ワタクシが太宰治の生まれ変わりだったとするならば、太宰治の印税ってワタクシのモノになるのかしら?‥‥‥などと訳の分からないややこしい事ばかり思い描いていると、法的手続きを以て、障がい年金の一級が下りたと言う結末に至りました。 取り憑かれたかの様に、ワタクシは現在も尚、小説の事ばかり考えております。 しかし、最近になりまして、それは違っている様な気がしております。太宰治、いや、津島修治が暮らした場所は、地名に北の方角を暗示する文字が含まれております。例えば、青森県北津軽郡金木町。 ワタクシには無かったのです。ワタクシが今迄の間、転々としていた場所にまとわりつく文字は、‥‥‥南。 しかしですよ?‥‥‥自分が、何者で、何者の生まれ変わりで、何をしなければならない事柄が全て分かってしまっておりましたら、さぞかし詰まらない生涯を送る事になりますわよネェ? それでも、ワタクシはこれからも何かを描き続けたいと思ってます。 つまらない噺でスミマセン。。。
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