3. 使えねー

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3. 使えねー

翌日、天気は快晴。 クスノキの様子を見に行くと昨日よりもさらに元気な声が聞こえてきた。 〈おなかすいた、おなかすいたよ〉 うるせー、と文句を言いつつ顔はニヤける。 「待ってろよ。美味いものをもってきてやるからな」 活力剤もいいけど、栄養剤でもいいかな。 「シバさん、今日はクスノキに何か栄養をやりましょう」 「よし、わかった」 シバさんと相談して特製栄養剤を用意し、クスノキに向かった。 「もっと元気になれ。長生きしろよ」 栄養剤を与えながらそう声をかけると、シバさんがフッと笑う。 「ゼンくんが羨ましいな。そうやって植物と会話ができるんだから」 「会話っていうか、俺が聞くだけ聞いて一方的に話してるだけですよ?」 「いやぁ、きっとクスノキにはゼンくんの優しさが伝わってるさ」 そうだと嬉しいな。
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