時が止まるような恋

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時が止まるような恋

届かない貴方の後ろ姿 ずっとずっと探していた あと少しで離れちゃう君 もどかしい手を伸ばしたまま 立ち尽くす私 関わることなんてなかったのに 不意な出来事で、思えば あの時からわたしの恋は始まっていたんだ 一目惚れなんて無いと思ってたのに 凛と立つあなたの姿が脳裏に焼き付いて 周りの静けさも相まって心の音だけが 響いてるようでちょっと赤らんでしまう 「あぁ、この時間が止まらないように」 それ以来、何かある度妄想してしまう こんな事が起きないかななんて ニヤついちゃう私はもう 盲目という病に(おか)されてたみたい 最近はよくこの場所で昼食とることが多い だって、あの人と会いたいと思うんだもん 気づかれたいと思う気持ちと 気付かないでと思う気持ちで胸が苦しい そんな私の前にあなたが立っていた そして、 「良かったら一緒にお昼とりませんか」と 周りが賑わってる中、私は時が止まってた 当たり前の日常があなたが壊してくれた 毎日新鮮な気持ちでいられるなんて 目を閉じてみればあなたの笑顔だけ ふと思えばあの時見てた夢は もしかすると今隣にいる君だった なんて、私だけの秘密 でも、これだけは言える 行動したら出会いが落ちてること いつも止まってばかりの私が言うのもね
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