第0章 プロローグ

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第0章 プロローグ

エイプリルフール〈=嘘をつく日〉 だなんて日を作ったのは誰だろう? 西暦2004年04月01日〈月曜日〉 高橋心結(たかはしみゆ)は、 幼なじみである松村亮太を恋い慕っておりました…。 心結「よし!今日は亮太くんの誕生日だから告白をする!」 心結がそのように決めたのは良いのですが日にちが問題でした…。 それは… エイプリルフールだから… 「亮太くんが好きだ」と言えば、 嘘になってしまうような気がして 心結は告白を今まで躊躇していました 心結「どうしたら良いの?」 心結が悩みに悩んで相談したのは 何故か亮太の兄である松村優樹でした 優樹「なら…エイプリルフールを利用して嘘の告白をしたら?」 実は優樹、かなりの天の邪鬼で 彼女の詩織にも嘘の告白をして… 驚かせた事がありました…。 心結「詩織さん、あの時 かなり苛立っていませんでした?」 すると… 詩織「お勧めしないわよ、優樹が詩織の事嫌いだから付き合わなくて良いよって言った時私、怒り狂いそうだったもの…」 優樹「だから…あれはエイプリルフールだからだって謝ったでしょ?」 優樹の1歳年上である詩織ですら 怒り狂いそうだった嘘の告白。 心結「でも…インパクトはあるかも…」 心結が乗り気になると、 結望(ゆみ)「あら?優樹。嘘をつく事なんか誰が教えて良いって言ったかな?お父さんに言うわよ。」 高校2年生になってまで母親の結望から叱られる優樹を3年生の詩織は、 複雑そうな瞳で見つめていました。 詩織「真面目に勉強して同じ大学に行くんでしょ?優樹、頑張ろうね。」 優樹「はい。」 春休みだから…宿題もなく エイプリルフールをまん喫する 優樹、詩織、心結。 すると… 亮太「心結、なんでいるの? 俺、塾だって言ったよね?」 時刻は夕方17時 心結「私も塾の時間だ。」 こうして心結と亮太は、 塾に行く前に目の前のカフェで夕ご飯を済ませる事にしました。 心結「私、亮太の事が嫌いだよ。」 パスタを食べながら嘘の告白をする 心結に亮太は目が点になりました。 亮太「俺だって嫌いだ!」 すると… 心結は泣き出しそうになりながら… 心結「今日はエイプリルフールだから反対の事を言わなきゃいけないのに…どうしてそんな風に言うの?」 心結からの言葉に亮太は、 亮太「高校は同じところに行こう。 心結と同じところに行くなら勉強頑張らないとな…彼氏として相応しくなるように…」 エイプリルフールが結んだ 2つの恋心は1つになりました。 亮太「心結」 心結「亮太」 2人「大好き。」
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