亡命

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亡命

 革命が起こった。  独裁者は亡命しようと、飛行機に乗った。  飛行機は撃墜(げきつい)され、山中に墜落(ついらく)した。  山の中をさまよった独裁者は、ひとりの狩猟者(しゅりょうしゃ)に出会った。 「隣国(りんごく)へ出るには、どっちへ行けばいい?」 「こっちだ」  その日は四月一日だった。  独裁者はニヤリと笑うと、反対のほうへ進み……行方(ゆくえ)不明(ふめい)となった。
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