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帰りの支度を済ませた鞄を背負い、拭いていた机に置かれていた花瓶を手に取る。水滴が一粒垂れていたのに気付き、それをハンカチで拭く。 「スーッ」という音を立て、その水滴は消えた。 だが、机に書かれた心ない言葉は消えはしなかった。 再び教室内を静寂が包んだ。彼女が消えて49日目の夕日が水平線と交わろうとしている。外ではカラスが3羽飛来していた。
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