ただ一匙の…

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 「最低限の仕事は   してるよね?」  「何処かの個人病院の   週3日夜勤専門」  「えー!?国立大医学部   教授候補だったのにぃ」  「新居のマンションの   売却金、加害者からの   補償金もみ〜んな遊びに   使ってる…寝てるのかなあ」  「…ずいぶん痩せたね…」    心が飢えて壊れゆく飯島。  いつも二人で笑ってた。  いつも二人で歩いてた。    慰めも癒しも 二人だったから  独りでは、笑えない。  独りでは、歩けない…    眠ることすら過酷、      空腹も…感じない。        9b82813c-530f-444b-9ce5-a73df644e3d2
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