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最後のメッセージ送信
「これからも連絡してもいいですか?」
好きな人から返信がなくて2週間。
この言葉を送るまでの私の日々は↑に行ったり、↓に行ったり。
ほんとはもうフェードアウトしたほうがいいのかもしれない。
……わかってる。それでも諦められなかった。
アカウントはブロックされているわけでもなく、単純に音沙汰が全くないだけ。
私の中では妄想の相手が忙しいだけだよと頭の中で騒いでいる。
送らないほうがいいのかもしれない、うざい女。
私ってほんとに馬鹿。
そうやって脳内1人劇場を繰り広げ、自分をディスってる。
それでもどうしても恋しい日。
何度もチャット画面を開いては打とうか打たないか悩んだあげくに、閉じる日々。
さすがにこれは迷惑だろうなと思ったけれども、私は言を決してチャットした。
それから30分後、あれは何だったの。
今まで全く返信のなかった相手から連絡がきた。
「ごめんなさい、忙しくて見てなかったです! 大丈夫です」
その一言だけで私の心は地獄から天国へ。
不安で一杯だった感情から解放された。
繋がっているだけでいいとかもう終わってる。
――――それでも好き。
好きな人の姿を思い出す、その声と物腰の柔らかい姿。
あと1つどうしても外せない部分があるけど、それは秘密。
私は相手に一目ぼれしてしまってそれ以来、忘れる日は1日もない。
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