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お、お世話になりました。
旦那様、お約束通り半年が経ちましたので、
お別れさせていただきたいと思います」
「そんな!!エリー、き、君は、少しづつ打ち解けてくれてるのだと…
君と過ごす日々が、嫌だ!エリー、どうか考えなおしてくれ!」
「見苦しいぞ、キャンベル辺境伯」
「貴様がーーー!」
アンディに突進した旦那様はあっさりと返り討ちにあい、床に転がされていた。
「その程度でよく辺境伯が務まるな」
「あっはははっははっは。クリフったらほんとうにだらしない。いいきみだわ。」
「メリッサ様」
「どう、クリフ、失恋の痛みは?」
高らかな笑い声と共に、いつの間にかメリッサ様が加わっていた。
マクスには相変わらず視えていないようだ。けれど、アンディが私を守ってくれると察して黙って静観することに決めたようだった。
アンディには視えているようで、メリッサ様と一瞬目線を交わして頷いていた。
「は?私は失恋などしていない。エリーとは、ちょっとした誤解があるだけだ。私達は上手くいく」
「ほんっとーにいつまでも子供なんだから。ふふ、まぁ、そこが可愛いのだけどね。
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