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「料理人の方は襲われる心配はないのですか?」 「あぁ彼は、鍛えております。旦那様が子供の頃など、つまみ食いやいたずらをした時に叱っておりました フォフォ さすがにそういう気にはならないようでしょうて。」 「子供の頃からということは、料理人の方もかなりの高齢になっているのでしょうね」 「実は… 使用人が一斉に辞めた時に、私共が旦那様のお部屋に向かった時でした。 旦那様のお隣の部屋、メリッサ様がお使いになられていたお部屋です。その部屋の扉から光が漏れていました。私共は、旦那様がいらっしゃると思い、とびらを開けたのです。 物凄い閃光に瞼を閉じたことまでは覚えています。 気がついたら、私達は倒れておりました。 その日以来34年経ちます。」 え?34年?もしかしてマクスも… 「私共もその日以来止まったままです。 私達は眠れますし、むしろ元気になった気がします。」 信じられない話に絶句する。 「旦那様はどうして呪いを解く方法がそういったことだと…?」 「メリッサ様から呪いについて言われたようなのですが、詳しくは分かりかねます。
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