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呪いのことが妙に気になるわ
新たな被害者を防ぐためにも対峙しなければ。
私は妙な責任感が湧いていた。
何かしないと、あの時の事がつらすぎて耐えられないわ…
「エリー様、分かりました。旦那様は不眠なので今の時間でも問題はないでしょう。
ですが、エリー様は慣れない場所で、その…お疲れのことでしょう、今日の所はどうかこのままゆっくりとお休みください。
軽くお召し上がりいただけるものをお持ちいたします。
全ては明日になさいましょう。
朝食もお部屋へお持ち致します。
お食事がお済みになった後に旦那様のお部屋へご案内いたします。
それでは」
マクスは私の体調のことを気遣ってくれた。
私も気が昂っているけれど、休みたい気持ちはある。
旦那様と話すのは明日に持ち越すことにしよう。
***
あの後マクスが軽食を運んでくれたけれど、ほとんど喉を通らなかった
ベッドに横になり、マクスの言っていたことを思い出す
辺境の地故に隣国との争いや、魔物討伐の機会も少なくはない。
その際は鎧を着ているので、旦那様の容姿については触れられることはなかったようだ。
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