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お前に俺の苦しみが分かるか?突然襲ってくる苦痛、ずっと眠れないこの苦しみが!」
「だからと言ってこんなことが許されるはずありません!」
「うるさい!全てはあいつが悪いんだ」
「…メリッサ様のことでしょうか?」
旦那様は一瞬驚きの表情を浮かべるとマクスを一瞥した
「あぁ」
「メリッサ様は、いったい旦那様になんとおっしゃったのですか?
どうかもうあのようなことはおやめください。
先程も女性を見かけましたが━━」
私が話し終える前に、マクスが旦那様に詰め寄った
「旦那様!今度はどなたを攫ってきたのですか」
「は?誰も連れてきていない。
100番目の効果で呪いが解けるのを待ってる」
清々しいほどに堂々と言い切る旦那様
「旦那様!エリー様の前でよくもそんな酷い言動を!はて?ではいったい」
「え……?でも、私、女性を見かけました」
先程もこの部屋に来る時、庭とそう、隣りの部屋付近でも」
「もしかして!君は視えるのだな?」
旦那様が近づいて問いかけてくるので、咄嗟に後退りながら答える。
「え?そんな…もしかして…ゆ、幽霊とかおっしゃるのですか?
そんな、私には霊感などありません!
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