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メ…メリッサ様のお墓はお庭に?」
私はふと気になったことを尋ねる
「いや、墓はない。メリッサは…
正確には姿を消したのだ」
「え?どういうことでしょうか」
マクスは自害したと言っていたけれど、違うのかしら
「私の前でいなくなった。消滅するように、呪いの言葉をかけて。
それ以来ずっと苦しんでる!
何度も王城に出向いたが、メリッサの
ことには関与しない、自害したも同然だと言われた。」
旦那様は突然私の両肩を掴み、勢いよく揺すりながら叫び出した
「そうか、君には視えるのだな!
メリッサに頼む、呪いを解くように言ってくれ!」
一バコーンッ!一
清々しいほどに盛大な音が響き渡った
「旦那様、エリー様に乱暴はお止めください!」
「痛っ!マクス、お前何をする!クビにするぞ」
あろうことか、マクスは履いていた室内履きを手にとり、旦那様に一撃をお見舞いしていた。
涼しい顔をして、室内履きを履きなおしている
「私をクビになさったら、この邸に使用人は誰もいなくなりますよ。
それに私もメリッサ様のことについては初耳ですが。
旦那様はご自分の都合のいいように捻じ曲げて考えておられるご様子
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