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旦那様は立ち上がり慌てて自室へ駆け込んで行った。すぐに戻ってきたかと思うと、オルゴールを渡された。 旦那様はの顔は引き攣っていた。メリッサ様のおっしゃっていた通り、脅されたのかしら? それからは、 本当にただ一緒に過ごすだけの日々が続いた。 なるべく普通に接するように気をつけて、挨拶から始めた。 そのかいあってか、別々で摂っていあ食事を一緒にとるようなり、 徐々に世間話をしたりするようになった。 そして、遂に旦那様が自分の行いを反省して謝罪をされたのだ けっして許せることではないけれど、 私は、一緒に過ごすことを受け入れていた 「こんな僕を受けいれてくれる君は天使だ」 とか、「女神だ」とか、 よく分からないことを旦那様は呟いていたけれど 生活音の一部として、気にしないように聞き流した 信じられないことに、庭園への散歩に誘われることもあった。 旦那様も笑顔を見せるようになり、一緒に過ごすことが日常になった。 あの旦那様が花束をプレゼントしてくれたり、 食事の際はエスコートしてくれる。 まるで本物の夫が妻を気遣うような態度に驚かされるばかりだった。 不便はないかなど何かと気にかけてくれる ようになった いったい何を考えているのだろう
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