13

1/6
176人が本棚に入れています
本棚に追加
/63ページ

13

「ここだよ。」 宿屋に到着すると私達は男の子に案内されて中へと入る。 「お遣い行ってきたよ」 「おぉ、レオおかえり。おやそちらは?」 宿屋の主人は、レオの後ろにいる私達をみて声をかける 「お客さんを連れてきたのかい?レオ」 「いや、客ではない。少し尋ねたいことがある」 「はて?私にですか」 「貴様!その態度は一一むぐっ」 いつの間に来ていたのか、マクスが旦那さまの口を塞いでいた。 「んぐッ、マクス、おみゃえいつのまに…」 「旦那様とエリー様を2人きりにする訳がないではないですか。いつも控えておりましたよ。気づいていなかったのですね」 さすがマクスね 「旦那様、お静かに。 お騒がせしてすみません。あの、 私達だけで話せる場所とかありますか?」 私は、口を塞ぐマクスを隠すように前に出て、宿屋のご主人に話しかける 「はぁ、では奥にご案内します。 レオ、お茶をお出ししてから仕事に戻りなさい。ターシャの手伝いを」 「分かった。じゃあね。お姉さんたち」 レオは私達に手を振ると元気よく去って行った。 「そちらにおかけください」
/63ページ

最初のコメントを投稿しよう!