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「アンディ、ここを見て!」
「ん?どうしたエリー」
「ほら、ここ、この辺り。ちょっと芽が出ているでしょ? ね?ね?ふふ、よかったわ。これで欠点は免れそうね。」
「あぁ、ほんとだ。エリー。一時はどうなるかと思ったよ。このまま順調に育つといいね」
「えぇ、良かったわね」
「…」
「…」
私達は、学園の課題で2人でペアとなり “コダ”というこの国特有の花を育てている。
コダは芽が出るまでの手入れが難しいが、水の量、時間など毎日目安とされている分量や時間をきちんと守れば必ず芽が出る。逆にちょっとサボったりすれば全く芽が出ない。
だからこそペアとなった者との協力が不可欠となる。一人で育てるには日々の負担が大きい。協調性を育む目的もこの課題の一環だ。
芽がでれば、この花は余程のことがない限りは順調に育ち、赤、ピンク、青などの花を咲かせる。
何色が咲くかは分からない。
色によっても評価が左右されると言われている。何色が得点が高いとは教わっていないけれど。
この課題が学園での最後の授業となる。
このコダが咲く頃には私達は卒業を迎える。
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