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「まだ決まってないならほらこれ引けよ」
夏川はズボンのポケットから細長く丸められた白いティッシュを出してきた。
「先が赤いやつを引いた奴が稲瀬とバージンロードを歩くって事で」
ぜ、絶対嫌だ…!
俺とボーロは天に向かって 誰か助けてー! と泣きながら叫んだ。
…………………その後俺とボーロは仲良く肩を組んで逃走した。この世に生まれて30数年経つがこんなに早く走れる力が自分の中に眠ってたなんてびっくりだってなるくらいそれはそれは見事な走りっぷりだった。
しかし花婿役から逃げられたのは良かったが駅前でボーロと別れてから俺はとある人に捕まってしまった。
満面の笑顔が美しい女性に「誰が熊ですって?」とにこやかに捕まった。
その女性がさっき同じ店に居た事や我々の話しを聞いていた事などこの時初めて知った俺に ピシャアァァンッ!! と雷が落ちて来た。
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